共同研究について

生体における細胞の構造と機能を「直接見ることで理解する」in vivoイメージングは、生物学における極めて強力な研究手法です。G-CaMP型蛍光カルシウムセンサータンパク質の性能向上と、二光子レーザー顕微鏡やヘッドマウント型小型顕微鏡の普及により、in vivoカルシウムイメージングは多くの研究者にとって身近な実験となりました。こうした流れの一方で、イメージングを専門としない研究者の方々から「覚醒行動中の動物のイメージングを始めたいが、顕微鏡システムの構築をどのようにしたらいいかわからない」、「見たい部位が深いところにあるのだが、どうアプローチしたらいいかわからない」、「細胞の反応は見えるようになったが、得られたデータをどう解析したらいいかわからない」などのお困りの声も多く耳にするようになりました。

私たちは、これまで様々な研究者の方々に対して、深部脳イメージングと行動マウスの脳活動イメージングに関するノウハウ(実験システム構築やマウス手術法)とリソース(トランスジェニックマウス、VRシステム、内視鏡プローブや解析プログラムなど)の提供をさせていただいてきました (Manita et al., Neuron, 2015; Kobayashi et al., Sci Rep, 2019; Ghandour et al., Nat. Commun., 2019; Sugimoto et al., FEBS Open Bio, 2020)。意識高い系のミッションを掲げるつもりはありませんが、必要な方に対してできるお手伝いはさせていただきます。個人的にはマウス以外の珍しい動物のイメージングなどは歓迎です。まずはお気軽にご相談ください。

学部学生、大学院生および若手研究者の方へ

当大学の医学部生は3年生での基礎配属での受け入れが可能です。興味があればその後も研究を続けてもらうこともできます。他学部の学部生の受け入れについてはご相談ください。

大学院生として研究を希望される方は、北海道大学大学院医学院博士課程および同修士課程の入試を受けていただくことで、大学院生として研究することが可能です。2021年4月入学を希望される方は、2020年11月下旬〜12月上旬出願、2021年1月中旬試験の入試を受けていただくことになります。

日本学術振興会特別研究員PDなどの身分で一緒に研究することをお考えの若手研究者の方はご相談ください。

いずれの場合も、まずはお気軽にメールでお問い合わせください。

番外編 研究者を志望する学生さんにすすめる本

学生で時間があるときに良著に接することは一生の財産になります。以下にいくつか挙げておきます。

1. 私の個人主義(夏目漱石)
「自己本位」に生きるとはどういうことか。
2. 方法序説(デカルト)「明晰に考える」とはどういうことか。
3. 職業としての学問(ウェーバー)研究者になるには何を覚悟しなくてはいけないか。
4. 滞独日記(朝永振一郎)異国で一人研究する若手研究者の孤独と苦悩。

他にもおすすめの本はたくさんあります。こっそり個人的に聞いてください。

番外編2 若手研究者にすすめるエッセイ

情報科学における「ハミング距離」で有名なRichard Hammingは、研究に関して優れた洞察に富んだエッセイを残しています。

"A Stroke of Genius" by Richard Hamming